blurhms [ブラームス] 22AW Gabardine Double Belt Trench Coat 軽くて、男前なコート

秋口や春の始まりごろはロンTの上に纏え、冬はニットやレザーを厚手な衣類を容易に覆い包み込むことができる。

この2つを実現することができる１着ってかなり重宝するんじゃないかなって思います。

３シーズンを跨げる、アンファッショナブルなコート。

本日はそんな素敵なアイテムを少し早目めにご提案。

今回ご紹介させていただくblurhmsの”Gabardine Double Belt Trench Coat”です。

身体に巻き付けるように纏い、重たそうな生地感もリラックスした印象に変えてしまうデザインとそれぞれに実用性があり、きちんと使えるような質実剛健な作りからは無骨さをも感じとれるディテール。

某英国ブランドが創りだした、「タイロッケンコート」と「トレンチコート」のハイブリット型のように感じます。

彼らが作り出したウール素材で出来た綾織物”ギャバジン”を用いて初めに作られた士官用の「タイロッケンコート」。その後WW1にて機能性の高い軍服の需要が高まりタイロッケンコートに改良を加えられ出来上がったのが「トレンチコート」。優れた作りは利便がよく当時５０万着以上着用され、後に市民にへと広がっていった経緯があり、多くの方々が知っている定番の1着なんではないでしょうか。

実際に自分自身も寒い時期に某ブランドのモノを着用する中でウールギャバジンの安心感はありますが、個人的に生活の中で少し”重い”と感じることがあります。ただ、今回のコートはダブルブレストのたっぷり目の身幅、膝近くまである長い着丈などの作りに伴い生地の分量に比例して重くなるはずが、試着してみて一番にコートの「軽さ」に驚きました。

素材はコットンを使用したギャバジン生地。先染めの超長綿をしっかりと高密度に織り上げていることで独特な光沢感、触った感じはハリとコシのある印象です。「軽さ」があることから分厚いわけではないこと、素材的に保温力はウールに比べて劣るコットンをあえて使用しています。また元にされたモノはウールのライナーがついていますが省かれており、代わりに同じコットン素材の裏地がついており表と裏地の間に空気が溜まるようになっています。きちんとレイヤードしていただければ冬場でも楽しんでいただけると思います。

秋冬になるにつれて着用する洋服の枚数は増えて、その「重さ」が日常の場面で気になってしまうときがあります。気がつけば肩が凝っていたり、屋内の買い物の時に脱いで持っているだけで腕が結構疲れてしまうことも経験しました。

それでも無骨さや質実剛健な作りがもたらす”男前”な雰囲気に憧れることも多々あり、自分を鼓舞し頑張って身につけたい日だってある。

求めたい雰囲気を演出してくれながらも重量を気に掛けるストレスは軽減され、毎日臆せず着ることが出来るコートなのではないかなと思っています。

まるでマジックにかかっているような着心地と立ち姿。

是非、店頭でお試しいただければ幸いです。