小さいころから、映画やドラマや漫画に出てくる悪役にカッコよさを感じることが多かった。

正直、自分はあまり争いを好まない優しいタイプの人間だと思います。

だからなのか、昔からやたらと悪そうなスタイルに憧れがあるんです。
外国の映画に出てくるマフィアやギャング、ストリートを遊び場にしているスケーターやヒップホッパーなどなど、一言で言うなれば『アンダーグラウンド』ですかね。

以前、Needlesデザイナー清水氏がインタビューで、昔見たアメリカ映画の中で「adidas」のトラックパンツにT-シャツを着てテーラードジャケットを羽織って、子供の野球を見に行く父親の着こなしが好きだと語っています。

今回は、まさにNeedlesトラックパンツができるきっかけにもなったそのスタイルを少しなぞってスタイリングしてみました。
テーラードジャケットに襟の大きいペイズリー柄の開襟シャツ。
色見も相まって、だいぶ夜の匂いがぷんぷんしますが、、、、。

そこに、トラックパンツ・ニット帽・スニーカーをもってくることで、いい感じに引き算されたスタイルになっています。
やっぱり、昔からこういう悪そうに見えるスタイリングが好きなんですよね。

僕は、小さいころ実家がスポーツ用品店を営んでいたことから、スポーツウェアというものに触れることが多かったのを覚えています。
今でもスニーカーやキャップなど、スポーツウェアは自分のスタイルを形成するのには欠かせないものばかりです。

スポーツウェアやアウトドアウェアは、僕が考えるに、スタイリングする上で「引き算」のアイテムだと思っています。
全身を足し算ばかりにしてしまうと、コスプレのような格好になってしまいがちですが、そこに何点かそういうアイテムをもってくるといい具合に緩和してくれるんです。
例えば、ライダースジャケットにトラックパンツだったり、テーラードジャケットにキャップだど、いいバランスの抜け感が出てくれますね。

こういったバランス感が好きな方は是非スタイリングの参考にして頂ければ嬉しいです。