洋服の素材として馴染み深いコットン。
文化の繁栄とともに改良が加えられ、生地としての耐久性や風合いの良さから欠かせない存在となっていますが、近代的な大量生産の方法は世界的な環境汚染の最たる要因ともされています。
世界で生産されている農作物に占める綿花の割合は、およそ2パーセントとも言われていますが、生産量に対して世界の殺虫剤使用量のおよそ6分の1がコットンのために費やされているそうです。しかも農薬は使うほどに耐性のある昆虫類や病原菌を発生させてしまうので、いわばいたちごっこのような状態。効率を重視する大手生産者ほど猛毒な化学物質を使わざるを得ないため年々深刻な問題になっています。
こんな”その場凌ぎの生産体制からの脱却”をテーマにThe Inoue Brothers…が手がけているのがNatural Cotton Projectです。