TARVAS [ ターバス ] The Explorer

買い物のたびに無意識に靴を見てしまう、そんな靴好きにこそ試していただきたい靴があります。

その道のスペシャリスト達がヘルシンキに集結し製作しているシューズブランド” TARVAS ”です。

原材料の調達や製造過程の一元化、クオリティの追求に目を向けて一足ずつ製造されているそれは見え方こそオーソドックスなスニーカーのようですが、履き心地、作り込み、機能性どれをとっても非の打ち所がありません。

先日太陽フレアの影響で日本でもオーロラが観測できましたが、TARVASの本拠地フィンランドはナチュラルなオーロラが観察できるほど高緯度に位置しています。

最も暖かい７月でも月の平均気温が20度に届かず、オーロラのシーズンが始まる９月には1桁になってしまうほどの寒冷な地域で、降水量や降雪量も多い亜寒帯湿潤気候に属します。

そんな北欧ならではの予測不可能な天候にもアジャストしうる耐久性、耐水性を誇りながらもモダンなデザインがこの靴の最大の魅力で、製造工程全てに創業当初からのメンバーが参加しているという点にも好感が持てます。

靴のプロトタイプを発案する過程で設計と統計を担当するPekka、カラーリングや素材の組み合わせを担当するJukka、そして実際の生産工程を統括するAkiとSanna、彼らによって生み出される靴はスニーカーでありながらも高級革靴に匹敵するほどの複雑な工程と選び抜かれた上質な素材で作られています。

今回ご紹介するのは、MADE IN FINLANDにこだわって展開しているオーセンティックモデル” The Explorer ”です。

ブランドの創設と共に歴史を歩んできたこのモデルは、デザイナーがフィンランドを旅した時に偶然見つけたヴィンテージのアウトドアシューズを原型にアッパーには撥水加工を施したスウェード、スニーカーでは珍しいフルレザーライニング仕様の品番です。

一般的に靴のブランドはアッパーは自作するもののソールに関しては外注や在りものを用いることがほとんどですが、TARVASはソールまで自社で開発しています。ちなみにこのThe Explorerにはイタリア・マルケ州にて製造された天然ゴムソールを使用しており、湿地帯や氷土でも滑らないような特殊なグリップを採用しています。