南米全域で紀元前から栽培されてきたとされる綿花。
その流れを汲み、現在では超長綿として確固たる地位を確立しているコットン種こそTHE INOUE BROTHERSが使用している”ピマコットン”である。
そもそも綿花栽培自体は、ある程度気温が高く肥沃な土壌であれば成立するため世界各国で栽培されているのだが、従来の栽培方法では農薬や殺虫剤などの化学物質を大量に散布することが当たり前であった。
具体的な数字で言えば世界における殺虫剤の総使用量の16%、農薬の総使用量の6%が綿花栽培にあてられていたほどである。
こうした化学物質は製品化の過程で完全に取り除くことができず、生産者や使用者の健康を害する恐れがある。
そんな自然と相反する生産体系を見直し、完全にナチュラルな有機栽培にこだわったプロジェクトが”Natural Pima Cotton Project”。
ペルーの海岸地帯で小規模ながらオーガニックピマコットンを栽培している農家の自立支援と自然との共生をプロジェクトテーマに掲げ、世代を超えて高品質なコットン栽培を担える体制を整えている。