両モデルに共通して内股部分の巻き縫いは職人の手仕事による丁寧な作りで、フロントの中心部に穿きジワが集まりにくいパターンが特徴。

基本的には打ち抜きのリベットで補強されているが、バックポケットだけは隠しリベット仕様で着席時に座席を傷つける心配もなく、ソリッドな見え方にもなるので合わせるものを選ばない。

特注の革パッチは極厚の鹿革に焼印を入れており、経年変化によって光沢感と色味に変化が生まれる。

縫製箇所によって適切な太さの縫製糸を使用しており、糸も中心にのみポリエステルを、外側にコットンを配置した特別なもの。

裾の仕上げはもちろんユニオンスペシャルによるチェーンステッチで抜かりなし。

使用している生地は糸から作り出したオリジナルの13.5ozセルビッジデニム。

スーピマコットンとアメリカ綿を混紡し、旧式のシャトル機で時間をかけて織り上げているのだが、インディゴの場合は赤みを抑えるためにインディゴ染めの後に植物タンニンに漬けている。

ブラックは、硫化染めを施した縦糸とチーズ染色によって色付けしたグレーの緯糸で織り上げており、奥行きのある色落ちが非常に美しい。

ホワイトは縦糸を白、緯糸を生成りにすることによって真っ白にはない陰影が絶妙で、気になりがちな汚れもつきにくいように撥水加工と撥油処理を施しているというこだわりよう。

洋服好きにこそ手に取っていただきたいHANDROOMのジーンズ、ずっと手元に残るのはこんなベーシックなもののはず。