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ADIDASの創始者にして靴職人でもあったアディ・ダスラー。

1949年に彼自身がデザインした最古ともされるサッカースパイクは、翌年の1950年に開催されたW杯ブラジル大会に合わせ、開催国の民族舞踊であるサンバからネーミングされた。

当時のモデルは、アッパーに贅沢な牛革、ライナーにはソフトな羊革を使用し、ハーフブーツ型でソール裏には滑り止め用に三つの穴を開け、冬期の凍てつくピッチにも対応できる仕様だった。

年月を重ねるとともにアップデートを繰り返し、1972年には現在まで受け継がれる、流線形のシルエットへとマイナーチェンジ。

フロントにTトゥを採用したシャープなシルエットは、英国を筆頭にサッカー観戦時のファッションアイテムとして人気を集めると、やがて世界的なミュージシャンやアーティスト達も着用し、世界的な人気を獲得。

現在では半世紀以上に渡って愛されるアディダスの定番品番として君臨している。