皆様、こんにちは!
インスタライブでもお話しさせていただきました小森です。
皆様、こんにちは!
インスタライブでもお話しさせていただきました小森です。
月日が流れるのは早いもので、今年で3度目の訪問になりました。
ご存知、BATONERの本拠地でその他のブランドのOEMも数多く手がける国内きってのファクトリー"奥山メリヤス"様。
光栄なことにメーカー様より私的な勉強会をさせていただいておりますので、今年撮影した写真共に改めてブランドのご紹介と別注させていただいたMix Color Tweed Knit Blousonについてもお話ししたいと思います。
ブランドが誕生して12年になりますが、良いニットといえばBATONERと認知されるほどになってますよね。
おそらくお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
個人的にはコストパフォーマンスという言い回しは好きにはなれないのですが、同価格帯ではまず生み出せないクオリティ高さが魅力の孤高のブランド。
実際、販売員から見て、ここの1番の凄さはブランドの向上心にあると思っています。
服飾業界が目立つとはいえ、どんなジャンルにも流行り廃りというのはあって起こるものですが、一時的なブームで終わるのかそれが定番として残るのかというのは、そのもののクオリティにかかっていると思います。
何百年も歴史のあるブランドを多数見てきてますが、やはりクオリティを落とさないというのが必ず共通するところ。
奥山メリヤスの代表、奥山さんが日頃からおっしゃっているのが、このクオリティコントロールという部分です。
数多く語る方でないだけにその言葉選びに重みを感じますが、品質を大切にするというのはファクトリー全体、もっと言うと職人さんひとりひとりが持ち合わせているプライドに紐づいています。
さて、BATONERのニットは成型編みと呼ばれる手法で作られます。
簡潔に言うと前見頃、後身頃、左右の袖を作り上げ、そのパーツをそれぞれに繋ぎ合わせて形を作る昔ながらのニットの製法です。
わざと昔ながらという言葉を使いましたが、そうなんです。全て手で編んでいたかつてのニットと同様に手作業を非常に多く伴う作り方で、最新鋭の編み機が代頭した昨今においてもヒトの手を必要とします。
まず、花形とも言えるのが、パーツの繋ぎ合わせを行うリンキングの工程。編み地に沿ったサイズゲージのリンキングマシーンを用いてニットを繋いでいくのですが、全ての目を正しく拾う必要があるので、熟練の技術を要します。
ただし、全ての箇所がこの方法で繋ぎ合わせられるかといえばもちろんそうではなく、襟の内側などには5cmほどの隙間が開くのでそれを全て手で縫っていく必要があります。
この"はぎ"と言う工程は半世紀近くもニットの生産に携わってきた職人さん達によって支えられています。
もちろん、糸の始末まで。
当然のように、各工程毎に検品がなされ、寸法を整えるプレッシングの工程や最終の編み地の確認、パッキングに至るまでヒトの手が必要な部分は挙げ出したらキリがないほどです。
そんな膨大な工程を終えて我々の元に届くわけですが、手作業のようなバラツキを感じさせない整った製品には驚かされるばかり。
であれば、天邪鬼的にわざとハンドメイド感のあるモデルをお願いしてみようということで今回無理を言ったのが、今年の別注になります。
奥山メリヤス様としても初めての試みだったマルチカラーのソリッドウール。
編み機の構造を見ていただきながらの方がこの複雑な色の出方をご理解いただけるかと思いますので、写真を交えながらご紹介します。
厳密に言うとシグネチャーシリーズの畔編みのニットは専用の特殊な編み機を使うのですが、画像のように編み機の上に糸を設置する仕組みとなっています。
インラインを含めてこのシリーズは7本撚りの糸を使用しているので、それを構成する7つのロールが並ぶというわけです。
ここから引かれた糸がそれぞれ編み機に入ってひとつの束になり、あの畔編みが出来るのですが、構成する糸の色を変えるとその比率に応じて糸の現れ方が変わっていきます。
今回の別注が全て一点モノとしての色彩を放つのはそういった理由からです。
NAVY mixはNAVYが4本、その他はVERMILION、BLACK, OLIVEがそれぞれ1本と言う構成比率。
同様にGREEN mixはBLACKが3本、OLIVEが2本、CHACOAL BLUE, LIGHT CAMELがそれぞれ1本で成り立っています。
店頭にてすでにご覧いただいた方はご存知かもしれませんが、BATONERのニットではかつてなかった掘り出し物を探す感覚。
どのニットにも個性があって、良さがある。
そんな1枚に仕上がりました。
ぜひ、ご自身の目でお好みの一枚をお選びください。
そして遠方にお住まいの方へ。
オンラインサイトでの販売はもう間も無く開始させていただきますので、是非ご期待ください。
スタイリングやディテールに関しては他の店舗がBLOGを掲載してくれているので、僕からはこの辺りで。
ありがとうございました。
小森
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