稲葉ブログ / 体感

先日あるアーティストのライブを見に行ってきました。

昔からすごく好きな方で何度かライブに行っているのですが、今回も骨に沁みるほどのパワーをもらいました。

別のアーティストのライブにも行った事があるのですが、行ってより好きになるアーティストとその逆のアーティストもいました。

先日のアーティストはもちろん前者で、帰りにiPhoneでもう一度その方の曲を聞く事を躊躇うほど生のライブが良かったです。

洋服でも同じように紙面やディスプレイからは伝わる事の無い迫力が、実際に目で見て触れてみる事で伝わってくるアイテムがあります。

今回紹介するFrank LederのDEUTSCHELEDER(ジャーマンレザー)と言うモールスキンはまさに先日体感したライブのような生地。

目にした時と実際に触れた時のギャップというか、違和感に近い感覚がこの素材にはあります。

Frank Lederのコレクションの中で数少ない定番の素材で、シーズンによってはこの生地でさまざまなモデルがリリースされますが、自分はやはりジャーマンレザーは2Bのジャケット型が一番好きです。

 

 

この生地の持つ圧倒的な迫力に、少し着丈の長いシルエットがクラシックさを感じる雰囲気で、
Frank Lederのデザインではよくあるのですがラペルにステッチが入っていない為、生地の厚さのわりにどこか可愛げがある。

 

 

100年近く前のワーカーが着ていた生地は、現代では着やすい物ではとてもありません。

それこそこの生地は着始めは腕を曲げる事さえも大変なほど。

シルエットも生地自体がしならない為、最初はジャケットと言うよりは直線的な型紙を着ているかのような印象になります。

よく店頭で試着して頂いている方に「買った瞬間が一番格好良くないジャケットなんです」と購買意欲を無くすような説明をしています。笑

でもそれは本当で、着込む事によってだんだんとその人の肘の位置に深い皺が入り動きに合わせて少しずつ胴回りもしなやかさを持ってくる。

名前にレザーと入っているように起毛したモールスキンの表面が掏れて革が持つ艶を思わせる表情に変化していきます。

 

 

デニム素材も経年変化を楽しむ素材の代表ですが、それぞれに好きな色落ち具合というものがあると思います。

自分も気に入っているパンツがある程度色落ちすると、これ以上落ちないようにお休みさせようとしたりします。

ですがこのジャケットは着始めて7年ほど経ちましたが(上の3つ写真が私物です)、回数を重ねるほどにしなやかさが増して着用頻度があがります。

その上、ジャケットなのにダックよりもタフなのも大きな魅力です。

着用回数の少ない年もあるのですがお客様が着込んだジャーマンレザーを着てこられたりすると、それを見てまた再熱してヘビーローテーションになったりと、クローゼットの常に手前にある洋服のひとつです。

 

 

これからどれほど着やすくなるかを楽しみに2020年も愛用していこうと思います。

そしてもう年の瀬、今年も稲葉ブログにお付き合い頂きありがとうございました。

来年は色々なブランドの春夏物の立ち上がりや、新しいイベントも企画していますので楽しみにしておいてくださいね。

それでは皆様良いお正月を。

 

STAFF INABA

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