稲葉ブログ / 今、着たいコート

ここ何年か毎年何かしらのコートを買っているのですが、僕が担当するフロアにあるCOMME des GARCONSやkolorのコートはすごいなとクローゼット見ると良く思います。デザインがというのも勿論そうなのですが、自身が感じるのはシルエットです。

今でこそオーバーシルエットがスタンダードとなっていますが4~5年前は腕も細くすっきりとしたスタイルが当たり前でした。ブランドやデザインに流行がありますが、シルエットやサイズ感にも流行りというものがあるなと凄く感じます。

そんな中先程あげたブランドのコートにはそれがない。ないというと少し語弊がありますが世界を舞台にコレクションを発表しているブランドは日本のファッションの「今っぽい」がもとよりない。だから3~4年前に購入したアイテムが今着ても古く感じない。

スタッフ間で「あの時のコレクションのジャケット買っときゃよかったなー」なんて会話もしばしばで、むしろコレクションが終わってから改めて良さが分かる事もあります。洋服屋なので今の鮮度あるスタイルは常に知っておくべきなのですが出来るならお客様には時が経っても古いと感じる事のないアイテムをオススメしたいなと思う訳なのです。

そんな訳で今回はあるコートをピックアップしてみようと思います。

 

 

ブログを書く時、基本的に新しくリリースされたものや今一番旬なアイテムに対してが多いのですが、以前に企画したアイテムを改めて今着たいと思い取り上げました。

丁度2年前にバイヤーの中西が企画した商品であり、その出来ばえに当初から良いなと思いながらも、いつの間にやら店頭からなくなっていた物を少し前に再度生産して頂いたものです。生産背景に関しては以前の中西ブログに詳しく書いてありますのでそちらを見てください。

 

Beaver社にスイングトップを作ってもらった同じタイミングで作ってもらったM-65フッシュテールパーカーをベースに企画したこのコート。このコートは余分なディティールを出来る限り削いでいきたいという思いから作られました。

そもそも軍ものとは全てが機能の集積。という事は必要なパーツしかついていない。しかし、それはこと戦場において。色々とミーティングをして自分たちの求める形はもっとソリッドにもっとシンプルに。そして軍物の洋服が持つ男っぽさは消えないように。

まずエポレットやドローコードなどのパーツは全て取りはらいシンプルに。そして使用する生地は120年近く続く英国の生地メーカー「Millerain社」のオイルドコットン。

一般的にM-65に使われるコットンナイロンの生地と違い、重さがあり、オイルドコットン特有の鈍い艶がある。Barbour社が採用していることから使い込む事で出る雰囲気は説明が要らないかと思いますが、やはりオイルドのコットンの使用変化は形容しがたい雰囲気をかもし出します。ビンテージのBarbourなんかを見ると男の人であれば誰もが憧れてしまうのではないかと思います。

 

ライナーを付けずにさらりと羽織れるようになっている為、ライダースやジージャンの上から、厚みのあるニットの上からも難なく羽織れてモッズスタイルのようにタイドアップしたジャケットの上からという着方もやはり良い。

 

目立った特別感というものはないのですが提案する側の僕たちが「単純に着たいコートとはこういうものだよな」というイメージを形にしたありそうでなかなかないコート。

軍の配給品のような粗野な雰囲気も好きなのですが、僕のイメージとしてはロンドンのアンティークショップに吊ってある名前の通っていないブランドが作った英国生地を使った英国製のワックスのコート。そんな何の先入観もなくコーディネートに使えるアイテム。

流行りやシチュエーションを問わず何の上にでもばさっと羽織る事の出来るいつもの相棒、なんてのが理想です。いや~良いコートを考えるな、うちのバイヤー中西は。笑

是非一度、見にいらして下さい。

 

 

そしてもう年の瀬。まだ決まっていない来年の抱負を考えながらゆっくりとお正月を過ごしたいと思います。皆様も良いお正月をお過ごしください。今年も一年ありがとうございました。

 

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