本当は誰にも教えたくないもの / chez VIDALENC 編

二ヶ月程こちらのブログを放置してしまいました。

今まで個人的なInstagramをした事が無かったのですが、最近になり始めました。

とても面白くて、今まで格好をつけて投稿していなかった自分に反省しています。

ブサイクな投稿ながら気ままに続けていければと思っております。

 

さて、こちらは仕事のお話。笑

店頭には四年越しにしてようやく無事に入荷してきた”chez VIDALENC”

既にご存知のお客様も多く、店頭のスタッフとの会話では冒頭に「あーCASEY CASEYの、、、、」とお客様の方が情報は早い。

 

 

 

 “CASEY CASEY”と”chez VIDALENC”

彼らは元々は”CASEY VIDALENC”という名のもとにモノづくりを行っていたが、現在はそれぞれ離れ別の方向性でモノづくりを行なっている。

個人的な感想は、”CASEY CASEY”は少し「プロダクト」に寄り、”chez VIDALENC”は、、、、なかなか良い言葉が出ないがより「ハンドワーク」に寄るといったところであろうか。

四年前に見た時は、ウィメンズが9割近い構成であったのだが、数点だけ発注したものの、なにせ「ハンドワーク」の為か商品としては生産されず入荷もされなかった。

その後パリに行く度にアトリエに伺うが、中々メンズとしてまとまった発注を出せそうもないので、いつも個人的な買い物といった感じであった。

毎シーズンそんな感じを繰り返し、去年再びアトリエに足を運ぶと、「お!」と顧客様に喜んで頂けそうなスタイルが並んでいた。

そもそも期待をそれほどしていなかった為に、嬉しさ倍増であった。

 

 

 

ヴィンテージ のハリスツィードを無作為に後染めを施し縮絨をかける。

この「縮絨」というテクニックはなかなか面白く、「縮絨」が十八番でもある COMME des GARCONS ですら、ウェブかマガジンかの記事で、「仕上がりの100%までは予測しきれなく、同時に予測しきれないからこそ『面白い』」とコメントしていた記憶がある。

今回の chez VIDALENC のように、ヴィンテージファブリックを使用するとなおさらである。

 実際に「縮みすぎ」「裂ける・破れる」などはしょっちゅうらしいが、彼は何でも縮絨が大好きであり、ウール・シルク・リネン・テントクロスと、とにかく何でも縮絨。笑

結果、商品にならないモノもたくさんあるらしい。

 

 

 

chez VIDALENC のデザイナーである フィリップ氏の両手は、いつも染料で汚れている。

それは水仕事をする人の手であり、指は裁縫を行う人の指である。

ここに大きな違いがある様な気がする。

 決して「手作業」をありがたく思えと言っている訳では無く、こればかりは好みの問題であり、これが「フィリップ氏のスタイル」なのであろう。

 パリの左岸にしての薄暗い骨董ギャラリーが並ぶ通りの、決して大きくはないアトリエの地下室で、フィリップ氏はジャブジャブ・チクチクと仕事をしている、、、、

そんな製品と呼ぶにはあまりも素朴な佇まいの洋服である。

 

他人によってはB品ギリギリだったりする。笑