本当は誰にも教えたくないもの / COMME des GARCONS SHIRT 編

先日、他店の後輩スタッフが「数年前のブログを読んで欲しくなったので買いに来ました!」と恥ずかしい気持ちにされながら、自分でも本当に顔を覆いたくなる気持ちで過去の自分の記事を読み返してみた…

「あながあればはいりたい」とは正にこの事かと思いながら読み返してみると、内容はさておき昔の方が真面目に書いている気がする。

過去の自分に叱咤され、次回は真面目に書かなければと反省した。

 

過去のブログより「COMME des GARCONS SHIRTの事」

 

 

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COOP京都2Fがレディースからメンズのフロアに変わった6〜7年前、どうしても取り扱いをしたかったシャツが COMME des GARCONS SHIRT のシャツ。

けれど当時は社内でも中々理解が得られず取り扱うには至らなかった。

その後も諦め切られないでいたので、2〜3年前経った後に取り扱いが決まった時は本当に嬉しくて寝られない位興奮した。

一度ダメでも諦めがつかない位「どうしても…」と強く思っていたのにもきっかけがあった。

自分でも持っていた事を忘れてしまう程タンスの奥底に眠っていた COMME des GARCONS SHIRT のシャツの存在をふと思い出して、「久々に着てみるか」なんて具合でふと着てみた。

、という今思えばなんとも空から降ってきたような気まぐれが始まりだった。

購入してからタンスの中で眠らせている数年の間にすっかりアメリカものの魅力を叩き込まれ、COMME des GARCONS SHIRT のシャツを購入した当時からは服の趣味が大分変わっていた。(もちろんアメリカものの魅力には自分から好んでのめり込んだ)

「趣味が違う物事を否定する」というのはよくある話だが、頭が硬めなタイプの僕もそう。

そういえば自分にもそういう時があったななんて、甘酸っぱく淡い思い出を思い出して着てみる位に思っていて、本当にただの気まぐれだった。

そんな調子で袖を通してみたら、購入当時には気が付かなかった緻密で多彩なディテールの数々に驚愕した。

“細かく刻んだ運針”
“ボタンの間隔とその薄さ”
“小振りのCollar、 Sleeve Placket、Cuff”
“それらに仕込まれた芯地の薄さ”
“二枚はぎの袖”
“鎖骨から吸い付くように体にフィットするフィッティング”

そして“Fabrique En France”

まだまだ挙げ出すときりがない位、あのミニマムなシャツの中に詰め込まれた数えきれないディテール全てが調和され、オリジナルの領域に達していた。

個人的に好きなドイツの建築家 Ludwig Mies van der Rohe が言った「God is in the detail(神は細部に宿る)」とはまさにこの事!そんな風に思った。

なんでタンスの中なんかに眠らせていたのだろうか…

 

なんだかヒートアップしてきてしまいましたね 。笑

 

そんな抑えられない興奮そのままに「取り扱いたい」と気持ちを伝えたが、当時一部を除いた周囲の反応はそれはもう冷ややかなもので…笑
(因みに根に持つタイプなもので今でもかなり鮮明に覚えている 笑)

そんな悔しさもあったから、少数派の支えに助けられながらようやく取り扱いが決まった時は本当に素直に嬉しかった。
(それもとてもよく覚えている)

今でも着用頻度が断トツで多いCOMME des GARCONS SHIRTのシャツ。

おそらく200回は洗って酷使しているけれど、未だに現役バリバリの着用頻度を誇っている。

僕にとっては正に「ワークシャツ」になった。

きっとこれからも長い付き合いになるだろうし、袖を通すたびに取り扱い当初の周囲の反応を思い出して、心の中にメラメラとよくわからない火が燃えてくるから面白い。
(そう、根に持つタイプなのです! 笑)

この6月末からのパリ出張で、再び COMME des GARCONS のショーを見させて頂く予定ですが、早くもメラメラとよくわからない心の火は燃え始めている。

因みにLOFTMAN COOP 京都では、COMME des GARCONS SHIRTの中でもWide Classic FitとNarrow Classic Fitの2型を選んで取り扱いをしていますが、
シャツ一枚での着こなしが多くなる春夏はWide Classic Fitを、レイヤリングでの着こなしがメインになる秋冬はNarrow Classic Fitをそれぞれ着るという具合に、
同じような見た目のシャツでも季節によってFitを変えて、より快適で機能的に着分けて頂く事をオススメしています。