本当は誰にも教えたくないもの / Lost Worlds編

週末の貴重なお時間にも関わらずたくさんのお客様が「OLD TOWN ORDER EXHIBITION Vol.7」にお越し頂き有難うございました。予想を大きく上回るオーダーを頂き誠に勝手ながらも予定より1日早く終了させて頂きました。予定の納期を目指すべく早々にオーダーをとりまとめておりますので、次回の入荷を楽しみにお待ち下さい。

 

さて、毎シーズンの事ですがこの時期になるとザクザクと連日海外からの入荷で何かとバタバタしてしまいます。僕は行動よりも口ばっかりが達者な人間ですので周囲には必要以上に「バタバタ」をアピールする訳ですが僕の「忙しいアピール」の効果もなく周囲のスタッフから「直接、店舗のスタッフにも商品の説明してもらえますか?」と非常な言葉が降りかかります。僕の内心は「どうせ、説明した後にパソコンで検索して答え合わせするじゃねーか」と言いたいとこですが。この様な「BLOG」などの場をお借りしながらも「恥を覚悟」であくまでも僕の主観的な目線で商品の魅力を伝えさして頂いております。笑 (主観で申し訳ございません)

 

では、今回は少し短めに久しぶりに買い付けた商品を「主観」でお伝えさして頂こうと思いますのでお時間がある方は少しだけお付き合い下さい。

自分のクローゼットの衣替えをしていた3月末に最近はあまり着用していないアウターに手が止まった。ニューヨークにて恐らく20年以上は活動している「Lost Worlds」のフライトジャケットだ。

購入した20代の頃は着用できる気候になると毎日の様に着用していたのだが、ほとんどレザーのメンテナンスをしていなかった為に贅沢に使われた「ゴートスキン」が少し硬化し、袖や裾の「リブ」も古着をよく研究しながら作っている人なので古着さながらの「ヨレヨレ」した感じになっている。

最近では、全く気にも止めていなかった「フライトジャケット」が急に気になり始めてしまいその日はクローゼットの衣替えのつもりだったのだが1人で試着をくり返していた為に全く衣替えは進まなかった。(よくやってしまう行為である) 笑

その後、数日が経っても思考から「Lost Worlds」が離れなくなり調べていると、どうやら現在も現役で活動している様なので直接伺うことにした。(理由は吟味して好みのレザーを選ばないと入荷してから大変な事になる。実際に個人的にあまり好ましくないレザーを使用したタイプを過去に幾度か目にした事があった)

 

数ヶ月後、実際にニューヨークにて「Lost Worlds」のスチュワート氏とミーティングして僕は驚いた、、、、、、。

 

 

ジャケットに使用される部材がほぼ全てが役半世紀程古い「デッドストック」の部材なのである。ジッパーに関してはまるでこれでもか!と言わんばかりにたくさんストックしている。

流石に革はヴィンテージを使用するわけにはいかないがスチュワート氏自らが厳選した個性的なレザーのサンプルが揃っている。マンハッタンから小一時間程クイーンズ辺りの倉庫?いや、アトリエにはそれらの資材が山の様に並んでいた。

後から諸先輩方に話を聞くと20年程前から全く変わってないらしい。現在では日本でヴィンテージをベースにして精巧に作られたフライトジャケットなどは様々な日本のメーカーにより研鑽を積み重ねられた結果、世界の一流と評されるナショナルブランドからも発注が入る程で、非の打ち所がないわけであり「MADE IN JAPAN」は大変素晴らしい。

しかし「Lost Worlds」が作る良い意味での「大雑把」な風格を醸し出したアイテムもやはり男心がくすぶられる。

こうして今回は弊社でも馴染み深い「G-1」タイプのフライトジャケットと往年の「Willis&Geiger」に存在した形をスチュワート氏が少しアップデートした形を2型発注した。

 

 

そして数ヶ月が経ち無事に先日入荷してきた訳だが商品はとても良い出来栄えで大満足である。

しかしスタッフが「あれ、少し昔よりサイズ感が小さくなってない?」と聞かれる訳であるが、そんなはずはまず無い!

しかし過去に弊社で「Lost Worlds」を扱っていたスタッフはだいたい10年程は在籍しているスタッフである。僕は内心では「当時から10年経って自身の体型の変化を洋服の責任にするんじゃ無いよ!」とこの場を借りて言っちゃいます。笑

「Lost Worlds」は10年以上変わらずに存在している訳であるが、10年の年月は簡単に人の「首回り」「胸囲」「腹回り」などを変化させるには十分な歳月であった様だ。必死にその事実から目を背けるべく洋服の責任にしようと試みているのであるが、肥大化は微笑ましい事である。笑

奇しくも何故か試着をしているスタッフが当時の華奢な20代よりも似合っている様に思えた。その姿を見て僕はまだまだ若輩者ではあるが「みんなオッサンになったなー」としみじみ思ってしまった。たかが10年程ではあるがふと立ち止まって振り返える事のできた洋服であった。

しかし「Lost Worlds」に限らずこれからは次の10年、もしかしたら5年後には姿を消してしまう可能性が高いモノは「洋服」に限らずたくさんあるのであろうと思うが、未だ見ぬ可能性を秘めた新しい「モノゴト」が次々と出てくるはずである、、。

、、、まさに終わりは無いのである、、、、、、、なかなか辛い。(笑)