本当は誰にも教えたくないもの / デザイナーズデニム編

僕が「TENDER Co.」を初めて知ったのは強烈な残暑が残る数年前の9月であった。

出張先で汗を流しながら知人と色々な話をしていると「そう言えば中西君が好きそうなデニム見かけたよ。時間がもし空いているなら見に行ってみれば?」と軽い感じの会話であったが。僕は翌日すぐに当日のアポイントを調整し何とか実物を見に行く時間を作れた。偶然その日朝に出会わせた上司も一緒についてくる事になった。

9月に入っても気温も30度はあったのではと思うほど暑かったのを覚えている。暑さで既にバテ気味の中「TENDER Co.」を初めて見る訳であるが確か「WOAD」「草木」の染料だけで形も2型のみ。サンプルのラインナップは10点にも満たなかった記憶である。

当時は日本では初めて紹介させるブランドで本国のイギリスでも確かワンシーズンしかキャリアがないようであった。横に居合わせた上司は「こんな分厚くて手が真っ青になるような代物はダメだ」と隣で呟いていたが。

僕は「デニムはこうでないと!」みたいな拘りがあまりないおかげで………

 

中学生ぐらいの時は「レプリカジーンズ」に憧れを抱き

高校生ぐらいの時は「ヴィンテージジーンズ」に憧れを抱き

その後「デザイナーズジーンズ」に憧れを抱いた。

 

その「デザイナーズデニム」の中でも「Levi’s RED」やNYCの「Rogan Gregory」というデザイナーが作るパンツは欲しくて堪らなかった。特に「Levi’s RED」はコンセプトも素敵で僕の記憶が曖昧ではあるが「未来から来たヴィンテージ」と言ったコンセプトであったような記憶がある。当時にしてみれば価格も痺れる程に高価な代物であったが欲しくて堪らなかったのを覚えている。

その後も続々と海外から新しい「デザイナーズデニム」が入ってきてはいた。

当時僕は「お客様」の立場であり元「Paul Smith」や元「D&G」などの色々な話を店頭のお兄さんに教えてもらう訳だが「Levi’s RED」や「Rogan Gregory」のパンツを初めて見た時の興奮は自分の中で起こらなかった。

そうして数ヶ月も経つと「セレブジーンズ」という言葉が出てきていてその頃には僕も他の物に興味の対象が変わっていた。理由は初めて「イギリス」に行った事で「イギリスってカッコイイ!!」と夢中になっていたのである。「我ながらどうしようもない」笑。

 

そして数年が経ち目の前の「TENDER Co.」を手にして当時「Levi’s RED」や「Rogan Gregory」のパンツに受けたに近しい興奮を覚えた。恐らく共通しているのは確かに「新しい」と感じさせるデザインにもあり、どこか「クラシック」なのである。

しかも「TENDER Co.」に関してはデザイナーの「Willam」にディテールの質問をぶつけても全て「理屈」で返してくる「説明書」付きである。「ウンチク」だらけなのである。(これは非常に助かる)。

 

僕は覚悟を決めて上司に「仕入れます」と伝えた。

返答は………(皆様のご想像にお任せします)笑。

スタートは僅かデニムパンツが5本であったが現在は店頭スタッフのおかげで徐々にお客様に伝わり熱狂的な「ファン」の方々もいるほどである。

 

ロンドンから3時間程離れた町で暮らすデザイナーの「Willam」は物作りと生活がとても近く最近は少し「生活」も変化して来ている様子である。体型も「ポッチャリ」していたのがとても「スマート」になり一眼で変化に気づく。生活が変化すると物作りにも今後影響してくるかもしれないので、今後も楽しみなデザイナーである。

 

 

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