本当は誰かに教えたいこと / 「LOFTMAN」

今回は全く洋服と関係ない“事”のお話を少し。
きっかけは写真の整理をしていたら、数年前の海外出張でNYCを訪れた時の写真が何枚か出てきた事だった。
それは数週間の日程で出た海外出張の、確か初日だったと思うのだが、上司である木村と飯田と早くも衝突してしまい一人黄昏れながらMahattanのHigh Lineを歩きながら撮った写真だった。夕暮れ時の街をHigh Lineから眺めながら「ここも昔は倉庫街だったのかー。」とか思いながらひたすら自分に浸っていた。

 

僕はアルバイトだった期間も含めるとLOFTMAN に入社して13年程経つ。
LOFTMANがもう40年もあり続けている歴史を思えば、僕なんてまだ若輩者も若輩者である。なのでたかだか13年程のキャリアでこのような事を書くというのも、僕自身非常に恐縮な思いなのだが、何故か勇気を出してこうしてPCと向き合うことにした。


たかだか13年の歴史なのだが、様々な方々と出会い、また同時に様々な方々が去っていくのを見送ってきた。
尊敬していた先輩方や生意気な後輩達も、思い返せば沢山の顔が思い浮かぶ。

実は数年前まで「LOFTMAN」という会社名に何故か照れを感じていた。
僕の滑舌が悪いせいなのだが、領収書の宛名に「ロックマン」や「ロットマン」と書かれる事が多かった…中には「LOSTMAN」なんていうのもあったりした事は間違いなく照れの理由の一つだろう。(笑)

 

しかし数年前に海外からのとあるゲストと食事をしている時に、少し年の老いたCanadianが僕たちの話に割り込んできた事があった。そして僕の仕事の事を興味深げに質問してきた。社名を聞かれて「LOFTMAN」である事を伝えると、その男性はすぐに「それは素晴らしい、ぴったりのネーミングだ!」と言って感心していた。

何故なのか気になってそのCanadianに尋ねると、「今では名声を上げているParisやNYCのArtist達も、最初は家賃の安い屋根裏部屋や川に停泊しているボートで寝起きしながら活動していたものだよ。ある時はお互いの活動に共鳴し合いながら、またある時にはお互いの活動をけなし合いながらね。(笑)」との事。
その後もしばらくその男性は話を続けていたが、何せ数年前のこと…今となっては記憶が曖昧である。

 

昔は倉庫街だったManhattanで撮った写真を眺めながら、現在は退社されたが、当時の専務がよく「屋根裏の住人」「渡り鳥が休息する為の宿り木」なんてフレーズを度々口にしていた事を思い出した。
そして「LOFTMAN」の代表である村井は「夢実現の場所」と言っていた事が最近はよく脳裏をよぎる。

 

思えば僕の13年は、本当に「アッ」という間だった。
そして今に至っては、ずっと照れを感じていた「LOFTMAN」のネーミングが抜群に格好良いと思い始めている。

「屋根裏の住人」〜「夢実現の場所」〜「LOFTMAN」

このスーパーストレートなネーミングに愛嬌すら感じている。
そういえば、さらなる挑戦の場へ向かって「先輩」と「後輩」がLOFTMANから飛び立つという話を最近になって聞いた。
僕はその二人に負けないように、この場所で頑張ろうと思う。
この、素晴らしい「宿り木」で。(笑)

 

昔、大好きな知人との楽しい食事の最中に言われた僕へのネーミングがある。

『温室育ちのドブネズミ』

最高である。(笑)