本当は誰かに教えたいこと / 「NAKAZAWA KIYOAKI氏」

さて、新しいチャンネルのBlogですが、何を伝えれば……であります。
こうして2チャンネル頂いたものの、それぞれに違いを出すのは中々に難しいと、こうしてPCと向き合いながら身をもって感じています。

今回は”人物像”に少しフォーカスを当てながら進めていこうかと考えております。
今後どんな形になっていくかは…まだわかりません。
その時々の”ノリ”で進めていければと思っておりますのでお付き合い下さい。

それでは早速初回となる今回は、EESETT&Co.とデザイナーのNAKAZAWA KIYOAKI氏について、あくまで僕から目線で紹介させて頂こうと思います。

 

EESETT&Co.のデザイナーであるNAKAZAWA KIYOAKI氏に初めてお会いしたのは、東京都内のアパートの狭い一室だった。
氏は180㎝を超える長身で、その時は確か丁寧に誂えたGrayのDouble Breasted JacketとTrousersをキッチリと着こなしていた。

初対面で必要最低限の表面的な挨拶を交わした後、早々に少量だけ用意された洋服の説明へと入った。
談笑などは一切無しで始まった。(氏は口数が少ない上、笑いも一切無い……後に共通の知人に教えてもらう事になるのだが、口角が少し上がれば常人の爆笑に匹敵するらしい…)

最低限に用意された洋服には、嫌でも感じ取れるくらい氏の世界観が凝縮されていた。
その中で一際変わったJacketとPantsがあった。

”縮絨”されている訳でも無いのに全体的に不自然な”歪み”があるそのJakcetを少ししっかりと見てみたところ……
生地も歪んでカットされ、その歪みに沿うようにしてひと針ひと針縫われていた。
思わず手に取り試着していると氏は「……これが僕なんです」とボソっと発言した。

そして「ZERO JACKET」と名付けられていたそのJacketを指差しながら、氏は「他のアイテムよりZERO JACKETを。」とようやく口がまわり始めたかと思いきや、中々強気に自己を主張してきた。

話を聞いていると、氏は”パターン”を非常に得意とするデザイナーで、並んでいる洋服は全て本人がパターンを引いているとの事。道理で複雑に作り込まれた箇所が随所に見受けられる訳だ。

氏のモノ作りからはどうしても、ある「Counter Culture」を感じさせられる。
正直、僕は実際にその道を通った訳では無いし、後から勉強したに過ぎないのだが、単純にEESETT&Co.の洋服を目の前にし、とても丁寧な”仕事”を感じた。
付け焼き刃の自分の知識のどうのこうのでは無く、氏の姿勢に「反骨精神」を強く感じた。

 

時々「もし数十年後のVintage Clothing Shopがあるとしたら…そこでは一体どのようなモノが評価されるのだろうか。」と勝手な妄想をしてみることがあるのだが、数十年後にまったく知らない誰かが、この「ZERO JACKET」を見つけた時の顔が見たくなってしまった。
やはり一度興味を持ってしまうと会話が止まらなくなり、その後は様々な話で盛り上がった。

 

そして先シーズンは”特別なアイテム”の制作の依頼をしそれに応えてくれたのだが……

ミーティングを重ね、ある程度までカタチが見えてくると、氏は決まって「後は僕に任せて下さい。」と言う。そう、決して100%こちら主導ではさせてくれない…

「ちょっとでもダサくなった場合でも、すんなり引き受けると思わないで下さいよ!」と言うのが僕の内心である。そう思わせるくらい氏の「後は任せて下さい」の一言にはいつも自信が漲っているのだ。
何故か毎回……

そうして出来上がってくる”特別なアイテム”は、素直には認めたくないが純粋に「欲しい」と思ってしまう。
何故か悔しいし、ケチを付けたくなるのに…ケチを付けたくなる氏の”個性”と”仕事”が毎回無視出来ない。

 

もちろん今回も「特別なアイテム」の制作を依頼したのだが、最初は中々首を縦にふってもらえなかった。
氏は「……意味のない別注はやりたくないんです。」と一言。
この場を借りて正直に言うなら、内心では僕は舌打ちをしまくりである。

それからMeetingを重ねていくうちに、氏は「それは僕も欲しいな……」とボソリ。
そうしてカタチになった今回の”特別なアイテム”が先日納品された。

納品された”モノ”をすぐに試着して、やはり思う…「欲しい!」

だが、ニンマリほくそ笑むNAKAZAWA KIYOAKI氏の顔を思い浮かべると……「欲しくねぇよ!!」である。

いや、しかし……「欲しい!!!」

今週の土曜日より発売なので、お試し下さい。

そういえば、毎回少量のラインナップであるため、「少ないラインナップですね」と一度氏に尋ねてみたことがある。
氏の答えは「僕のアルバムには捨て曲は無いんです。」と言うもの。

思わず僕は口が勝手に動いた。

 

「先にヒット曲作りましょうね。」

 

PRESS NAKANISHI

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