New Generation-KAPTAIN SUNSHINE/OLDMAN’S TAILOR/rdv o globe-

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「ファッションの流行は、巡っている」

そんな言葉を、耳にする事は多い。

そして、事実でもある。

けれども、単純な繰り返しをしているのか?

そんなはずは無い。

現代(trend)を牽引するデザイナーたちは皆、

トラディショナルやオーセンティックを理解し、愛しながら、

それぞれがそれぞれに新たな洞察を交え、

懐かしいモノを新しいモノへと昇華させている。

 

今回はそんな「故き佳き」に魅せられつつ、

現代にフィットした提案を世の中に投げかける、

新世代のブランドたちにフォーカス。

LOFTMAN1981に新たな風を吹き込んでくれる、

3人のデザイナー、3つのブランドを紹介しよう。

 

 

Chapter1
KAPTAIN SUNSHINE/キャプテンサンシャイン

 

Brand : KAPTAIN SUNSHINE

Designer : 児島 晋輔 氏

 

Concept :

上質な原料から作る豊かな素材。
日本のファクトリーの確かな縫製。
気にせず洗って天日干しできる日常着。
古くからのトラディショナルや
フィールド・ウェアなどのエッセンスを大切にし、
旅へと連れ出したくなる一着をデザインしている。

 
 

Data:

2013年春夏シーズンよりスタート。
デザイナーの児島氏は、男性ファッション誌の編集者を経て、後にブランドを設立。
その後さらに独立し、今に至る。
ブランド母体に生地の卸問屋を持つ。
その為、日常的に多くの生地に触れ、綿密な生地の探求を行っている。
正確かつ高効率に品質の高いファブリックを使用できる体制を整えた、稀有なブランド。
欧米の伝統的なウェアに立脚しつつ、「旅」に連れ出したくなる服、
sunshine(日光)の下で着ていたい服、をテーマに掲げ、
シワになりにくい…、コンパクトに収納できる…、脱いだ時に背負える…、
などの機能着としての側面も盛り込んだコレクションを送り出している。

 

 

Field Wrap Jacket
KAPTAIN SUNSHINE/キャプテンサンシャイン
Field Wrap Jacket
COL : BROWN MADRAS
¥37,000-&TAX

 

ライニングの無い、シャツ感覚で羽織ることのできるジャケット。
ファブリックにはデザイナー肝いりの、「FINXコットン」を採用している。
エジプトはナイルで栽培されるこのコットンは、
他の追随を許さない圧倒的高品質で知られた品種。
不純物が混じることの無いように手摘みで収穫される綿花は、
純粋無垢であり、驚くほどのハリとコシを実現する。
そこに華やかなマドラスチェックをあしらい、より春夏らしく。
内側には隠しストラップが内蔵され、気温が上がった時は脱いで
肩に掛けられる工夫も施されている。

 

 

West Coast Tee
KAPTAIN SUNSHINE/キャプテンサンシャイン
West Coast Tee
COL : WHITE&NAVY/FEATHER GREY&NAVY
¥8,500-&TAX

 

西海岸のキッズたちが着ているような、カジュアルながら風合いのあるTシャツ。
シンプルなTシャツは数々あっても、雰囲気のある物は意外に少ない。
やはりこうしたザラつきのある質感は、一枚だけさらりと着ても十分サマになる。
洗いざらして着込んでいけば、胸に走るラインは色あせ、
さらに奥深い風合いになっていくだろう。
速乾や冷感素材などの、テクニカルなアンダーウェアも増えつつあるが、
しっかり汗を吸ってくれて、度重なる洗濯にも耐え、むしろ風合いを増していく。
こうした昔ながらのTシャツこそ、ある意味で最も機能的な一着なのかもしれない。

 

S.F Trousers
KAPTAIN SUNSHINE/キャプテンサンシャイン
S.F Trousers
COL : KHAKI/RED
¥23,000-&TAX

 

広げた時に息を呑むほどワイドな、迫力のある定番のチノパンツ。
こちらも生地は先述の「FINXコットン」を使っている。
FINXコットンの良さは、なんといってもその繊維の長さ。
細く長い高品質のコットン繊維は、紡いでいっても毛羽立ちが少なく、
ナチュラルな輝きを放つ糸へとその姿を変える。
そして艶のあるFINXの糸で作られた生地は、まるで何かでコーティングされたかの様に、
光を反射し独自の陰影をその表面に映し出すのである。
ワイドでありながらも膝下からは微量のテーパードが入るシルエットは、
現代のトレンドも汲み取った絶妙のデザイン。
履きこまれたブーツから真っ白のスニーカーまで、幅広いコーディネートで活躍する、
汎用性に優れた一着。

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Chapter2
OLDMAN’S TAILOR/オールドマンズテーラー

 

Brand : OLDMAN’S TAILOR

Designer : しむら 祐次 氏

 

Concept :

時代の流れの中で消えていく技術、素材。
それらを見直し、守っていきたい。
その中で生まれた、美しいけれど少し不便なもの、
不便だからこそ愛おしくて魅力的なもの。
また、とにかくシンプルなもの、
シンプルだからこそ味わいを増し、時と共に生活に馴染んでいくもの。
この二つをキーワードに、こだわりのあるライフスタイルを提案する。

 
 

Data :

山梨県富士吉田市を拠点とし、しむら 祐次・とく夫妻の二人を筆頭に、
地元の伝統的な織物産業、特にリネン生地の生産に力を注ぐ。
元はとく氏の実家である絹織物屋からスタートし、2001年にR&D.M.Co-としてブランドを設立。
全ての製品は、家族を中心とした自社工場による完全自社生産体制を貫いている。
原料はヨーロッパから取り寄せた亜麻を使い、
糸の生成には富士山から流れ出る豊富な湧き水を利用し、
生地織りすらも昔ながらのシャトル織り機で作られる製品群は、
決して生産効率は良くないものの、人の手の温もりを感じられる
シンプルながら個性的で高品質な、長く愛用できるものばかりである。
そうした日本の伝統産業に立脚しながらも、ヨーロッパ、
特に英国のアンティークや古着にも造詣の深いしむら夫妻の世界観は
デザインにも反映され、どこか現代の洋服では無いような、異国情緒漂うデザインとなっている。

 

 

REGULAR COLLAR SHIRTS
OLDMAN’S TAILOR/オールドマンズテーラー
REGULAR COLLAR SHIRTS
COL : WHITE/SAX & WHITE STRIPE
¥25,000-&TAX

 

定番でリリースするレギュラーカラーのシンプルなシャツ。
一見するだけでは普通のシャツのように見えるが、
パターンは少しだけ身幅や袖の渡りにゆとりをもたせた、
リラックスしたシルエットとなっている。
OLDMAN’S TAILORの真骨頂たるリネンの生地は、
極限にドライで冷えた肌触りでありながらも、
チクチク・ザラザラといった不快さとは無縁の
滑らか極まりない質感。
むしろ使い込むほどに、柔らかくモチモチした感触へと変わっていく。
この感動は、一度袖を通せば分かってもらえるだろう。
夏場に腕まくりをしてシャツを羽織るスタイルには最適な、
爽やかなタッチの一着。

 

 

GLIDING SHIRTS S/S
OLDMAN’S TAILOR/オールドマンズテーラー
GLIDING SHIRTS S/S
COL : BLUE/BLUE & WHITE CHECK
¥24,000-&TAX

 

GLIDING(グライディング)=グライダー(滑空)する人
つまり、降下兵の事である。
第二次大戦時のイギリス陸軍降下部隊の制服に付いていたポケットのデザインを、
胸ポケットに配した半袖シャツ。
爽やかでナチュラルなリネンの風合いに、あえてミリタリーライクな
ディティールを落とし込む、デザイナーしむら氏の遊び心。
全体の雰囲気から少し浮いたようなそのディティールは、
適度なアクセントとして活躍してくれる。
こちらももちろん、素材はリネン。
洗いこむことでしんなりと馴染んでくれば、ビンテージのような面持ちになり、
唯一無二の一枚として手放せなくなるはず。

 

 

ROYAL WORK SHORTS
OLDMAN’S TAILOR/オールドマンズテーラー
ROYAL WORK SHORTS
COL : BEIGE/NAVY
¥24,000-&TAX

R.A.F(英国空軍)のコートにインスパイアされた、ショートパンツ。
サイドの大振りなカーゴポケットは、本来コートに装備されていたデザインを、
しむら氏によって移植されたもの。
普段着として使えるけれど、みんなとは違う着るのが楽しくなるような服を、
というしむら氏の思想が、この個性的なショーツから感じられる。
デザインそのものは、大戦時に恐れられたイギリス傭兵部隊「グルカ兵」に
端を発する、いわゆるグルカショーツ。
なにからなにまでイギリスに由来するデザインに、伝統的な製法で作られたリネン生地。
となると、まさにブリティッシュコロニアルの風体である。
これもまた、新品とは思えないオーセンティックさを漂わせる、
OLDMAN’S TAILORらしい一着となっている。

 

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Chapter3
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Brand : rdv o globe

Designer : 前淵 俊介 氏

 

Concept:

野暮ったさも持ち合わせたラスティックな素材使い。
その素材を活かし、体に馴染ませる秀逸なカッティング。
そして何よりも、モード服の要素を持ちながら、
ベーシックな5ポケットのデニムや古着、ハイメゾンのブランド物、
アウトドアウェアといった、それぞれの手持ちの洋服達とmixできる事。
これらを重視し、”時代遅れしないモード”をテーマに掲げる。
1800年代ヴィクトリアンスタイルを基調とし、fashionとrelaxingが融合した
大人の男性のゆとりあるstyleを提案する。

 
 

Data:

2012年2月より、渋谷区東にオープンしたショップ
「rdv o globe(ランデブー・オー・グローブ)」。
フランス語で「グローブで逢いましょう」の意。
その屋号を冠したオリジナルコレクションが、rdv o globeである。
オーナー兼デザイナーの前淵氏は、アパレル業界に長くその身を置き、
数々のブランドやショップを見続けてきた、確かな審美眼の持ち主。
某有名セレクトショップのディレクションなどによって培われた先見性による、
氏独自の発想と観点が盛り込まれたコレクションは、唯一無二の存在感を放ち、
日本国外でもその評価は高い。
「1800年代ヴィクトリアンスタイル」と言っても決してその時代のアーカイブではなく、
エッセンスとしてそのカッティングは上手く残し、現代のモード的要素を交えながら、
独自の世界観を形成している。

 

 

CN SS JE
rdv o globe/ランデブー・オー・グローブ
CN SS JE
COL:OFF WHITE/BLACK/GREY
¥11,000-&TAX

 

ワイドなシルエットに、大振りな胸ポケット。
いつもどおりサイズを選んだら、必然的にルーズな着こなしになるよう、
極端なデフォルメが施されたビッグTシャツ。
ただし生地には厚みと硬さを残し、「ユル」くはあっても「ルーズ」では無い、
リラックスの中にも一点の緊張感がある仕上がりとなっている。
襟周りのV字ステッチには、オーセンティックなスポーツウェアへのオマージュが込められ、
スポーティさも同居している。
無地かつ気楽なデザインながら、斬新なファッション性も漂わせる、絶妙の一着。

 

 

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rdv o globe/ランデブー・オー・グローブ
BOB PA
COL : NAVY
¥32,000-&TAX

 

イギリス空軍のオーバーパンツをモチーフにしつつ、
極端に深く設定された股上と急激なテーパードで、意表を突いたカーゴパンツ。
サルエル、と言ってしまっても良いかもしれない。
rdv o globeが得意とするパターンメイクにより、深い股上は、
モードのエッセンスであると同時に単純なリラックスも持ち合わせている。
ファブリックには夏に向く麻を採用し、さらに生地をリップストップとする事で、
経年による素材自体の表情の変化も楽しむ事ができる。
ミリタリーウェアの無骨さとモードの雰囲気をmixした、
ありそうで存在しない独自性豊かなボトムス。

 

 

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rdv o globe/ランデブー・オー・グローブ
LENNY PA
COL : BLACK/BROWN
¥24,000-&TAX

 

rdv o globeの中でもロングセラーとなっている、コンテンポラリーでアクティブなハーフパンツ。
前淵氏が愛する、ドロップクロッチされた深い股上が個性的。
ハリの強いコットン素材を使い、シルエットのモードさとは反した、
ワークウェアの雰囲気を纏っている。
単体で手に取った時の印象は非常に独特ではあるが、
ファブリックの落ち着きと計算されたパターンメイクで、
その意外性を物ともしない、高い汎用性を秘めている。
先述のBOB PAと同じく、イギリス的エッセンスとアメリカ的エッセンス、
双方をバランス良くブレンドした、斬新なシルエットの一着。

 

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