本当は誰にも教えたくないもの / Prudence編

先週までの「OLD TOWN ORDER EXHIBITION」はご来店頂きました皆様のおかげで大変充実したEventになりました。
OLD TOWN側と連絡を取り合いながら進行具合をチェックしつつ、今回もオーダーして頂いた皆様に無事お渡し出来るよう話を進めていますので、お楽しみにお待ち下さい。

さて、今回も海外でのお話に少しお付き合い下さい。
海外出張でイギリスに渡っても、予定を組んだ半分以上はLondon郊外へ向かう事が多いのですが、今回はLondonでの話を少し……

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おなじみのLiverpool Street Stationの出番は今回は無しです

 

今回は店頭ではすぐに完売してしまった(これには僕自身が一番驚いたのだが)、一見とても風変わりなHat Maker「Prudence」の話を少ししたい。

海外出張の回数を重ねる毎に、自分自身に言い聞かせているのは“Routine Work”にしない事。
やはり初めての刺激や感動(もしくはトラブル)と新たに出会い続ける為には「体当たり」というのは最高の手段だ。
「Prudence」のハットもふとした事で目に止まり、ダメ元で僕の拙い英語で連絡をとってみたのが始まり。
数日後に「じゃ、アトリエに来て下さい。」との返事が返ってきた。(この時は、作っているモノが……なだけに、正直「アトリエに来い!」的な調子のやつだと捉えていた。)
早速出張の日程に合わせてアポイントメントをとる。
お目当てはもちろん「Mountain Hat」
指定された場所は笑える位にLondonのど真ん中で、自然と胸が高鳴った。

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当日の夜にはParisへ入っておく予定の為、長居は出来ない。

もちろん遅れる訳にはいかない。大雨が降るLondonで地図を見ながら辿り着いたのだが、アトリエらしき建物は見当たらない。
地図が指し示していたのは古い建物…何度確認しても地図は確かにそこを示しており、どうやらその古い建物のどこかにアトリエがあるようだった。
実際にアトリエに辿り着くまで少し手間取ってしまった。
『よくある事だ!!』と言いつつも、あの“Mountain Hat”を作り続けている人物という事で、内心少し緊張していた。

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しかし!!

初めてお会いした本人はとてもチャーミングな方で、こちらにとても気配りをしてくれる優しい方だった。
つい雑談で盛り上がってしまい、少し時間を意識しながら商談に入る。

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扉を開けると世界観のある素敵な空間になっていた

やはり情報は本当で、かの英国コレクションブランドのハットを、かれこれ数十年に渡って共に世に送り続けている。

 

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その中の一つに今ではその英国ブランドのトレードマークと言っても過言でない「Mountain Hat」も含まれている。

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しかしそれは彼女にとって一つの側面にしか過ぎず、ウェディング用やファッション誌用などの“Haute Couture”での注文が大半を占めているらしい。

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Prudenceのハットは、現在も全てが彼女自身の手から生み出されている。
最近はすこし少なくなった「職人」兼「デザイナー」である。
この「職人」兼「デザイナー」という響には、どうにも個人的にとても依怙贔屓してしまう(笑)

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いたる所にハットの型が所狭しと並ぶアトリエ

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完成品が想像できない型も…

雑談を途中途中ではさみながらの商談は、すぐにタイムオーバーになってしまい、その場で取り扱いを決めるには至らず、大雨だった事もあって乗り込んだTaxiの車中でもずっとその事を考えていた……
そして英国のCounter Cultureも最盛期からは既に数十年の月日が経ち、もはや立派な「英国の歴史」の側面では?難しく考える必要は無いのでは?と力技の思想に持ち込みバイイングを決意(笑)
偉人の言葉を借りるなら「流行は色褪せるがスタイルだけは不変である」
(その後、Mountain Hat以外も展開する事に)

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見た事の無いハットばかりのアトリエにテンションが上がる

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少し話は変わるが、そういえばその言葉を言った偉人もスタートはハットだったような記憶が…
ハットにはアクセサリー以上に何かを見出すヒントがあるのだろうか?
僕はといえば、年間通してかなりの頻度で帽子を被るが全くもって適当な人間だ…(笑)

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こうしてEURO STARに乗り込みParisに到着した翌日、「EnglandがEURO離脱か!?」というニュースが飛び交いPoundが下がるという情報をPC画面で知る事に。手元には前日Poundと替えたEUROを握りしめていた…(笑)

 

BUYER NAKANISHI, 出張

本当は誰にも教えたくないもの / Bridlington編

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2016.07.23Detail>>