本当は誰にも教えたくないもの / LONDON CLOTH COMPANY編

急遽入荷が決まったにも関わらず、APPLETREESのシャツはたくさんのお客様から反響を頂き大変嬉しく思っております。
わざわざご来店頂いたにも関わらず、ご用意出来なかった方々には大変申し訳なく、可能な範疇ではありますがご要望にお応えさせて頂けたらと思っております。

しかしながら…
ブログの題名にもなっている「本当は…」という気持ちも子供のように少しだけ持ってしまうというのも我ながら困った性分だなぁと思っています(笑)

さて、今回は少し時間を遡りまして、1月の海外出張のお話に少しお付き合い下さい。

 

1月のイギリスはもちろん冬。
しかし、僕は今のところ強烈に寒いLondonというのは経験したことが無い。
その日はLondonから小一時間くらい行った“Epping”という土地へ早朝から電車に乗って向かった。
目的はイギリスの伝統的な織物であるTweedを、古い織り機を駆使しつつ、巧みに現代のエッセンスも取り入れながらFabricを織る人達に会いに行くことだった。
ちなみにその日まで、会ってからどうするかは考えていなかった(笑)

“Epping Forest”で有名な土地だが目的地はそこよりもまだまだ遠かった。
電車から降りると水溜まりはバシバシに凍りついている……その光景を目にするや否やLondonと違う寒さに襲われた。

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Eppingの駅

電車を降りてからはバスに乗り継ぐ予定だったが、目的地へと向かうバスだけが中々来ない……

寒い…寒すぎる。

バスの停留所で待つ僕の目の前にはすでにブッキングされたタクシーばかりが停車しているだけだった。

寒い……寒すぎる。

さすがに耐えられなくなって、駅の売店でタクシーをブッキングしてもらい、数分後ににはタクシーに乗り込みようやく目的のFactoryを目指す事が出来た。
目的地へと向かう道すがらは、まさしく“森”そのもので、しばらくタクシーに揺られているとプレハブが沢山並ぶ広場で降ろされた。

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あんなに森らしい森を目にしたのは久々だったが美しく、静かな場所だった

広場の端にある最も大きくて古い平屋の建物がどうやら目的地らしい。
平屋のシャッターが開き、ようやく本題である。

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結構大きな建物だった

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なんてことない壁の文字も、なんだか格好良く思えた

結論から言うなら「わざわざ足を運んで良かった。」その一言に尽きる。
とても柔軟な発想でTweedを織っており様々なバリエーションの生地があるのだが、すべてのプロダクトから伝統を感じることが出来る。

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見たことも無いTweedが目の前で織られていた

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しかしどのTweedもイギリスのTweedの顔を見事にしっかりと残している
イギリス製のTweedというのは、やはりなんとも言えない“オーラ”がいつもある

興奮し、気が付けばやはり商談に入ってしまっていた訳だが、途中から予想していた通りとてもHigh Price!
しかもこのFactoryではVintageの織り機を使用しているので様々な要因で納期を始めとした問題を抱えている事は知っていた。
クオリティーやセンスは申し分無いのだが、手元に届かないのでは意味が無い………

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Factoryのいたる所にVitageのマシンが並んでいる

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これがまたとにかく渋い

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何気なくあるダストボックスや

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無造作に置いてある(放り投げた?)看板もとても渋い

そこで、倉庫に行き現物をピックアップするというのが最終的な目的になった。

少々渋られはしたが、いざ倉庫へ!
胸はずいぶんと前から高鳴っていた。

ロールされた生地を真剣に物色しながらも、「あれもこれも」と心は踊っていました……すぐに強烈な寒さにやられて思考が停止しかけ(今思うとすでに停止していたかもしれません)、凍えながら「Wool」「Wool×Linen」「Cotton×Linen」の3種類の生地をピックアップして、後日日本に送ってもらうことにした。

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とても良い風合いのTweedが手に入った

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ちなみにFabricを目にした瞬間に、僕の中ではこのFabricを洋服に仕上げてもらうブランドは心の中で決心がついていた

どうにもこうにも寒すぎるので、すぐさまタクシーを呼んで頂き逃げるようにFactoryから撤退した。
危うく霜焼けになるところだった……

Londonへの帰路はといえば、最早お約束のアレ…
突然列車から降ろされる訳だが、良いモノに出会うと気分も晴れやかだった。

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