本当は誰にも教えたくない物 by 稲葉 / FRANK LEDER編

今回もChief Buyer中西が海外出張に出て留守中なので、こちらのBlogを稲葉が使わせて頂こうかと思います。

今回はFRANk LEDERについて少し。

 

 

COOP KYOTOの2Fにて取り扱いを始めて、もうかれこれ7年程が経つFRANK LEDER。
実は個人的にかなり好きで、洋服を買った時に付属するフラッシャー類までも唯一残しているブランドです。シンプルでシックな雰囲気がとても気に入っています。

先日そのフラッシャーを保存している引き出しを整理していたのですが、溜まりに溜まったフラッシャーの数に我ながら少し驚きました。よく見ると、コレクションによってか何なのか使っている紙の材質も少しづつ違うんですね、今頃気がつきました。(笑)

さて、話を本題に戻します。
FRANK LEDERの何にこんなにも惹かれるのか…
1900年代初頭のヨーロッパの日常着というのは、装飾があまりされていないシンプルなデザインでありながら、凛とした雰囲気と圧倒的な迫力を持っているように感じます。そんなシンプルなデザインをイメージソースにしながら展開されるFRANK LEDERのコレクションピースには、当然のように実際にその当時に流通していたVintageの素材やボタンなどのパーツを、デザイナー自身が収集して使用されています。

贅沢にそういった今の時代には生み出せない材料を使った洋服はそれだけで魅力的なのですが、何年も着ていていつも驚かされるのはその「経年変化」です。

何年も洋服関係の仕事に携わっていると、DenimやLeatherを筆頭に変化していく様がある程度予想できるようになってきます。もちろんそれはそれで面白く、楽しいことではあるのですが、FRANK LEDERの洋服は全く違います。
どのクリエイションも、どんな風に変化していくのかが想像出来ません。想像して、何度もその想像の斜め上を行かれました。

リネンの素材の質感やフォルムの変化、モールスキンの生地に次第に光沢が出てくる様などいつも想像を良い意味で裏切り、常に想像以上の素晴らしい経年変化をしていってくれるのがFRANK LEDERのクリエイションです。

ちなみに一番のお気に入りは7年前に購入したリネン素材のカーディガンです。
生地がしっとりとした質感になり、艶が出て、日に焼けて、ジャージーのリブは裂けています。
購入した時にはまさかこうなるとは予想もしていませんでしたが、想像の斜め上を行く素晴らしい仕上がりに進化しています。

My Vintageってこういう事なんだろうと思います。
購入してから7年経った今でも僕の中では価値が変わらない、それどころか価値が上がるばかりです。

ちょっと大袈裟ですかね。(笑)

稲葉