本当は誰にも教えたくないもの / BANANATIME編

あっという間に3月に入り、春を意識せざるを得ない時季が迫ってきてはいますが、まだまだ寒い日が続きます。
中々暖かくならないせいか、ついついBlogの更新も億劫になってしまいます。(言い訳です…)
今回は久しぶりの更新なので少し気合いを入れて書きますので、お付き合い下さい。

年明けの一月に今回はこれまでよりも少し長い期間の海外出張に出ていたのだが、その出張の中で最後に降り立った街がAmsterdamだった。

目的はといえば、どうしても会っておきたい二人が”自由の街”Amsterdamにいたからだった。
トランジットを上手く使えばさほど苦もなく訪れる事が出来るのだが、今回はいつもの出張より少しだけ疲れているように自分自身でも感じていた。

おそらく弊社のスタッフである仁井谷の初海外出張、初Parisでの異常なテンションの盛り上がりから繰り出される質問攻めによって引き起こされたものだろう……
そんな厄介の素のような彼は、僕がAmsterdamに到着する一週間ほど前にParisを満喫して、鼻息荒く興奮気味に先に日本へと帰国して行った。

さて、話が脱線したが、Amsterdamへ立ち寄った訳は「BANANATIME」というブランドが生まれた街やその人となりを感じたかったためだ。

初めてBANANATIMEを見たのは数シーズン前に訪れたParisでだったが、正直その時は(いつものことながら…)BANANATIMEのポテンシャルを全く見抜けてはいなかった。

お子ちゃまな僕は「水着かな?」くらいに思っていた。

その場を後にしながら素材はシルクであることを確認したが、特に意識もしていなかった。

その数ヶ月後、某メゾンブランドのシルクスカーフを拝見する機会があり、シルク特有の色彩や使い込まれた風合いに感動した事がきっかけで、そのまた数ヶ月後に古着のシルクシャツを購入しシルクという素材の”軽さ””柔らかさ””暖かさ””涼しさ”、シルク素材特有のドレープが生み出す”上質さ”そして何より”心地よさ”を体感した。

それからというもの何故かは分からないが、自分の中で「シルク」という素材を身近に感じるシーズンが続いた。
その頃は「シルクって良いよな〜」とボ〜っと考えながら…本当にボ〜っと日々を過ごしていた。

そんな風に過ごしていたある日、記憶の隅に消えかかっていたタイミングで、うだるような暑さが続く夏の東京、青山でBANANATIMEとの再開を果たすこととなった。
(真夏の青山…セミも鳴くのをやめるのではと思うくらい暑い日だった……)

そんな地獄のような真夏の日、全身を爽やかな”シルク素材”で覆い、トップスはホワイトのベースに手書きされたようなタッチのストライプ柄の入ったオーバーサイズシャツ、ボトムスはクールで爽やかな花柄のオーバーサイズショーツという組み合わせで登場した彼女を一目見ただけで、「”BANANATIME”…なんて素敵なブランドだ!」と僕の心は一瞬でワシ掴みにされたのだった。

 

 

「点と点が繋がり線になる」とはよく言ったもので、洋服の仕入れに携わっていると、時にその言葉を痛いほど”文字通り”に痛感する事が出来る。この感覚は仕入れをしていて何事にも代え難い僕の”モチベーション”になってくれる感覚だ。

日々「ボ〜」っと…「ボ〜」っと考えているうちに、何かのタイミングで「カチッ」と火がつき「ボウ!ボウ!」「ボウ!!ボウ!!」と心に火が灯る。(上手く表現できているだろうか?笑)
ま、一度火が着くと後は情熱でなんとかするしかないと、その後彼女たちとコミュニケーションを重ねるうちに、少しずつ「BANANATIME」というブランドの事を理解していった。

 

「BANANATIME」を知れば知るほど、僕はBANANATIMEの二人のセンスに魅了されていった。

もちろん「BANANATIME」ありきで知り合ったのだが、二人の事も大好きになっていった。

 

 

話が長くなってきたので、この辺りで軽くブランド説明をしておくと…

(引用)
「BANANATIME」は、1959年にアメリカ人社会学者Donaldo Francis Royによって発表された論文”BANANATIME”に由来。
仕事の合間に、ちょっとしたブレイクを入れることによって気分転換を図り、リフレッシュしたことで仕事の効率が上がるというのが彼の論。
忙しい日常生活の中で自分に優しくしてあげる贅沢な時間、それがBANANATIME。

と、まぁこんな感じなのだが……実際BANANATIMEの二人は本当に世界中を駆け回る”Jetsetter”と言われるような人達。Jetsetterな日常を送る中で、渡航先での極々わずかなプライベートな時間を快適に過ごせたのが”男性用のボクサーパンツ”だったそう。
そこからボクサーパンツを二人なりに改良したところから「BANANATIME」は生まれる。

僕が一番最初にParisで見た時には、シルク素材のパンツばかりが吊ってあり、スルーしてしまったのだ。(しかしバイヤーとしては最初に見落とした事が、今では自分自身ショックである…)
今ではバリエーションが増え、更に魅力的なアイテムが沢山ある。

 

さて、僕自身に置き換えて考えてみたい。

洋服を好きになったポイントは、もちろん「他人にどう見られるか」というポイントを最も重要視しながら今に至っている訳だが、ここ数年に関しては「自分自身どうありたいのか」という真逆な矢印が以前にも増して強くなってきている気がする。
欲を言えばその両方を兼ね備えていれば最高だ。

「BANANATIME」はある意味で両方兼ね備えたアイテムだと思う。
社会的なことを考えれば”自分らしく”という事は日々難しくなるのかもしれないが、せめて私的な環境では「自分自身」を尊重してあげたいと願う人は沢山いると思う。
(僕は自分自身が大好きなので常に好き勝手しているが 笑)

例えば、疲れて帰宅後「BANANATIME」に包まれながら家族と過ごす数時間。

例えば、疲れて帰宅後「BANANATIME」に包まれながら一人YouTubeを見る数分間。

例えば、朝起きて「BANANATIME」に包まれながらコーヒーを味わうひと時。

例えば、朝起きて「BANANATIME」に包まれて鏡を見ながら歯を磨く数分間。

例えば、「BANANATIME」がある事によって行ってみたい旅行先。

回りに回って、まさにブランドコンセプトそのものが、BANANATIMEのアイテムには込められている。

 

 


改めて考えてみると「自分自身を尊重できる時間」というのはとても短い。
だからこそ、その限られた時間を精一杯”自分自身”の為に楽しみたいのだ。

ある人が言った。

「BANANATIME」は…

「心を豊かにさせる服」

パクります!(笑)
(僕はおしゃれな言い回しというのが苦手なので、僕的に言うと「気持ちが上がる服!」とか「今日の活力!」みたいな感じかな?と…)

 

 

たまにBANANATIMEのパンツを穿いていると、「寒いやろ!」という声が嘲笑気味に飛び交うが、心の中では「チッチッチ!(笑)」である。
「シルクは組み合わせ次第で意外といけるんです!」と声を大にして言いたい。

実は当初、Amsterdamに行く事をBANANATIMEの二人に伝えると、「運河がバキバキに凍るくらいの気温だから、しっかり防寒してきて下さい。」と、恐怖のコメントを頂いた。

冬のAmsterdamは極寒。確かに凍えるような気温である

実際とても寒いのだが、待ち合わせ場所に現れた彼女は「BANANATIME」のイージーパンツをタイツも穿かずに穿いていた。

コマーシャルかな?と斜に捉えてみても、あまりに厳しい気温だった。
そして実際僕も冬に穿いていても意外と大丈夫で、”ちょっとした工夫”で問題なく穿けてしまう。
そのあたりの事は、また店頭で…

と、まぁ久しぶりに気合を入れてBlogを書くと、文章も構成も滅茶苦茶になってきたので今回はこの辺りで終わらせておきます。

ぜひ「心を豊かにさせる服/BANANATIME」の入荷をお楽しみして下さい。

P.S.

「BANANATIME」は本当に素敵なブランドなので、もしかしたら次回のBlogも「BANANATIME」のことかもしれません。
一月の出張でAmsterdamを訪れる事を決めたのは、モノゴトが生まれ落ちるには、”環境”がとても作用すると思っているから。(当たり前のことですが)
「BANANATIME」が生まれた環境を、体感したいと強く思わされるほどに、僕は「BANANATIME」に秘めたるポテンシャルの高さを感じています。

 

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